悪魔なキミと愛契約
私は、しばらくルカの寝顔を眺めていた。
コイツの恐怖に震える姿なんて考えられないけど
今のコイツの寝顔は、何かに怯えているような寝顔だった。
おまえ……
何がそんなに怖いんだ?
ヘイリか?
それとも、魔界か?
どうしてそんなに不安そうな顔して眠ってんだよ。
……知りたい。
魔界のことも。
コイツのことも。
もっともっと詳しくなって、コイツがこんな大怪我を負わなくてすむように、何か解決策を見つけたい。
それぐらい、人間の私にもできるだろ?
――――――――……
―――――――……
――――――……
「………ん」
頭がグランと揺れて目が覚めた。
ルカの寝顔を眺めているうちに、いつの間にか眠ってしまったようだ。
椅子に座ったまま、腕組みをし体が異常にブルブル震えている。
さ、寒っ!!!!
なんだ?この寒さ。
てか、私いつから震えてんだ?
今は初夏だよな?
いきなり真冬になったとか?
いやいやいやいやっ!!
有り得んっ!!!!