⌘ヴァンパイア学園⌘


「……わかったよ、明日からは遅刻しねぇようにくる」


素直にそう言った。
なぜか?
そんなの簡単。


私の双子の兄、華雷に負けないため!


男って単純。
でも、嬉しいんだ♪
私の事を大切にしててくれると思うとね!


「なに、笑ってんだよっ?!」
「べつに?」


不思議そうな顔で私の顔を覗き込んでくる。
でも、そんなの気にしず。


「会議を始めます!」


副会長の私がしっかりとし切っています☆
隼人だけじゃ、心配だからね~。


何故か怒り気味の隼人。


最近多いな~。
隼人が怒ってるとこ見るの……。
どうかしたのかな?
私のせい、とか?
だったらどうしよ?!


そんな事を考えていると、知らないうちにし切る係りが隼人に変わっていた。


いつのまに?!
っていうか、なんで隼人が会長になったんだっけ?
…………!
そうだ!
選挙したんだった~!
みんな、何故か隼人に入れまくり……。
そうして、生徒会には会長という座がなくなっちゃったのね。


なんて、勝手に想像し出した私に隼人が言う。


「もぅ、会議終わったぞ?」
「はっ?!」


今、始まったばっかりなんですけど??!!

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