⌘ヴァンパイア学園⌘
その時…
「きゃっ……」
少しふれたら、はなれようとおもっていた私の体は隼人につかまれてしまった。
え?
おきてたの?
うそ?
え?
混乱状態に陥る私の頭は、キスのせいでもっと混乱させられる。
「は、やと……」
長いキスだった。
「まさか、キスしてもらえるなんて思ってもみなかったぜ」
そういって、私の唇から唇をはなすと、そっと抱きしめられた。
「好きだよ…愛してる……」
そういって、渡されたのはピンクの石がはめられた指輪だった。
「誕生日プレゼント…迷ったんだ。でもこれにしてよかったぜ」
そういって、私の指に指輪をはめる。
「別に、俺のこと好きじゃなくてもいい、嫌いじゃなければそれでいいから…今日だけ、ここにいてくれ」
そう言う、隼人の声は弱虫の頃の隼人の声ににていた。
「いいよ」
私はそう答えた。