僕の彼女は幽霊で

放課後、

帰ろうとしていた俺の左腕の肘を、
君がつかんだ。

初め、下を向いていた君は、
少ししてから俺の目をまっすぐに見て、
こういった。

「昨日の返事、
 今、ここでしていい?」

教室にはまだ何人か残っていた。
もちろん、先生も。

こんなところで言うのかよ?!
なんてのが半分。

待ってました!
が半分だった。

君はつかんでいた俺の腕を引っ張って、
君の口元に俺の耳元を近づけた。

君の息遣いが聞こえた。






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