僕の彼女は幽霊で

「なあ、お前さあ、
 小学生の頃、い、むぐっ。」

高速で豊の口をふさぐ。

「それ以上言ったらいけんだろ。それ。」

それはおれの恥ずかしすぎる心の傷。
抉るのやめて。
ガラスのハートなんだから。
 
楽しそうに笑った後、
俺を手を口からどけて、
豊が影を落とした、
黒い笑みで言ってきた。

「バラされんのが嫌だったら、
 鞘野とデートに行け。」

は?
ま、マジですか…?









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