あめ。
私のところまで走ってきた湯摩が口を開いた。


勇「今帰りか?だったら一緒に帰ろうぜ!!」

る「えっ…」


勇「んっ?」


る「べっ…別に何でもない!」


急な展開に戸惑ってしまった。


勇「てかさ、帰るついでに家寄らない?」


る「なっ…何言って…」



勇「大丈夫だよ!俺の家だから!」


る(イヤイヤ、あんたの家だから余計に危ない気がするんだって…)



内心はそう思っていたけど、勇摩の顏はとても笑顔だった。



る(なっ何その笑顔!!騙されてはいけない…騙されてはいけない…)



そう思いつつ…私はその笑顔に騙されてしまった。


る「ちょ…ちょっとだけなら…」



勇「じゃぁ決まりだね!」


さっきよりも笑顔で言った。



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