あめ。
自分の席に着き、机の中に教科書などを入れようとすると何か手にぶつかる感覚があった。





何かと思って、中から出してみるとパンのゴミや紙パックのゴミが机の中に入っていた。





幸い中身は入ってなかったようで、机の中は濡れたりはしていなかった。




るなは、こんな嫌がらせを受けながらも黙ってゴミ箱に捨てた。





これはいつものことだった。まだ、こんなもので済んではいるけど、変に刺激して入れるものが悪化したらたまったもんじゃない。




るなは、耐えるしかなかった。





「フッ…」

「ククッ…」






微かに笑い声が聞こえる。





キーンコーンカーンコーン





チャイムがなる。チャイムが鳴るとみんな席に着く。






この時間が一番楽だと感じる。授業が始まるとみんな勉強に集中しているから、るなに構ってこない。





そう思っていた。




数分して、授業を担当する先生とはまた別な先生がやってきた。





嫌な予感がした。





そして、嫌な予感は的中した。





なんと、担当の先生は体調を崩し、この時間は自習になってしまった。






すると、自習時間を自由時間と勘違いしてるのか、毎回るなに絡んでくる。





(なんで、よりによって自習なんだよ…はぁ…最悪じゃん…)






自習時間は先生がプリントを用意してくれた。





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