Love Hunter☆ラブ ハンター
面倒臭そうに横を見る男の頭をクシャっと撫でた。
「んだよ…」
思った通り、グレーの目で睨まれる。
「お~、怖い、怖い」
ふざけるあたしに、男は舌打ちをする。
「あ、そうだ。アンタにピッタリなものがあるよ」
ポケットから、あれを取り出した。
「はい、これ」
「……ピアス…?」
「うん! 宝物だから、大事にしてよね」
「じゃあ、いらねぇよ」
男は顔を背ける。
男の耳には、小さい金のダイヤと、赤のダイヤ。