Love Hunter☆ラブ ハンター





「連?!」

これは…あたしのせいなんだ。


そう悟った時、あたしは連を抱きしめた。


「連! 連!」
微かに目を開ける連。

頭の中がゴチャゴチャになり、意味が分からなくなる。

「連!」

「…っ……意外に…イテぇ…な」

微かに笑う連の頬に、雫が流れ落ちる。
でも、連は泣いてない。

「連!!」

「……んで…泣いて、んだよ…」


血のついた連の手が弱々しく、あたしの頬に触れる。

「泣いてなんかっ!」

「……泣くな…」

そう言うと、連の手があたしの頬から、力なく倒れた。
そして、ゆっくりと連の目が閉じて行く。


あの時と同じだ。

あの時と…全部同じだ!




< 69 / 89 >

この作品をシェア

pagetop