Love Hunter☆ラブ ハンター
ダメ!
ダメだ!
連、お願い!
「連! 連!」
あたしは無意識に連の傷口に触れた。
そして、体中の力を連に注ぐ。
「っ!」
「奈央! 危険だ! 止めろ!」
止めに掛る、麗の声なんか聞こえなかった。
『矢部です! 奈央さん! 止めてください!』
回線がつながり、泣きながらあたしを止める、矢部の声も。
全ての神経が、連に向かっていた。
「な…っ! ……ろ! あ……ねぇ!」
『…おさ……っ! …メテく……いっ!』
だんだん、頭がボーっとしてくる。
でも、それを堪え、一生懸命連に力を注いだ。
これくらいの力、初めて出した。
これの半分の力を、試験では最高、としていた。
ストップを掛けられていたんだ。