BEST FRIEND
「ちょ、ちょっと、高そうなお店だよ…」
私の今日の所持金いくらだと思ってんの。
でも夏海は平然と答える。
「高くないよ。高校生が来れる店なんだから」
確かに二人とも制服だけど…。てか、何でこんな所連れて来たの。夏海が私に見せたいものとはこの店なんだろうか?確かにオシャレで可愛い店だけど…。
「こちらのお席です。すぐにお料理お持ちしますね」
どうやらテラス席もあるらしく、ウェイターはカーテンで閉ざされた窓の外を手で示した。そして高校生相手にも丁寧な口調で接し、店の奥へ消えて行く。けどハルはウェイターの言葉を聞いて慌てて夏海を見た。
「料理?私聞いてないよ!?」
ケーキだけだと思っていたから三つも食べてもうお腹はいっぱい。
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