BEST FRIEND
「ハルの事もいっぱい泣かせて、ごめんな」
その言葉に約束をすっぽかされた事や押し倒された事が頭に浮かんだけど、ハルは笑顔で首を振った。
あれは夏海の本心じゃないって分かってるし、普段人に甘えない夏海が初めて人を頼った事だと思ってる。
「もういいよ。これからもずっと親友でいようね」
「ありがとう、ハル」
二人が笑い合った時、冬馬の元気な声が屋上に響いた。
「お待たせー。早くお菓子食べよう!」
秋奈ちゃんと登場し、冬馬は夏海が持って来たお菓子に飛び付く。
「食い意地張ってんなー」
「お菓子ーお菓子ー」
ハルはお菓子を食べ始めたみんなに向かって、ある提案をした。
< 193 / 273 >

この作品をシェア

pagetop