BEST FRIEND
愛する人がいて、心配してくれる親友がいて、私は人に恵まれている。
と、秋奈ちゃんがハルに笑顔を見せる。
「良かったですね、ハル先輩」
祝福してくれる後輩。本当に幸せだ。
「うん。まだちょっと不安だけどね」
夏海の事だからこれからどうなるか分からないし、きっとケンカもたくさんするだろうな。
すると夏海がハルの頭をポンと叩く。
「不安なんかないよ。ハルは私が幸せにしてやる」
「うん」
不安はあるけど夏海なら大丈夫かな。
「その約束が嘘にならなければいいけどねー」
「お前は私に何の恨みがあるんだ…」
夏海が冬馬を睨み付けるが、冬馬は楽観的な性格で乗り切る。
「それよりさー、クリスマスパーティーどこでやる?」
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