BEST FRIEND
「じゃーねー」
「ばいばい」
夕刻に近付きハル達は冬馬達と別れた。冬馬達はこれからお互いのクリスマスプレゼントを買いに行くらしい。
「なあハル、プレゼントは何がいい?」
夏海はハルの荷物を持ってくれながら聞いて来た。
「何でもいいよ」
「何でもってのが一番困るんだよなー」
「夏海が選んでくれたものなら何でもいいよ」
「う~ん…」
本気で悩んでる夏海の顔が可笑しかった。
「私は夏海にあげるプレゼント決めてあるよ」
「何くれるの?」
「内緒」
「まさか、冬休みの宿題とか言わないよな?」
「……」
「お前!」
「んな訳ないでしょ。ちゃんとしたプレゼントだよ」
「たく…」
「楽しみだなー」
夏海喜んでくれるかな?喜んでくれたらいいな。
「それまでいい子にしてないと、サンタさん来てくれないぞ」
「いい子にしてるもん」
そしてハルは夏海の手を握った。
夏海との二人のクリスマスが楽しみだ。
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