BEST FRIEND
夏海は叔父さんに顔を向け、少しだけ姿勢を正した。
「叔父さんの気持ちはよく分かりますし、とてもありがたいと思っています。でも私は恵が目を覚ますまで傍にいてあげたいんです。待っていたいから、許して下さい」
夏海が頭を下げると叔父さんは「そうか…」と、ただそれだけを言った。
夏海の気持ちを分かってくれたのか分からないが、反対されなくて良かったと思った。
反対されても恵を待ち続けるが、私が恵を本気で想っている事を分かってほしかった。
叔父さん達が私達の恋愛は間違ってるや、ただの擬似恋愛と言ったこの恋を本物だと認めてほしかった。
恵と笑って過ごしていく為には必要な事だから。
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