BEST FRIEND


当日は天気も良く、絶好のお出掛け日和になった。
夏海逹と朝九時に駅で待ち合わせして、十時半には遊園地に着いたけど天気もいいせいか、家族連れやカップルで入るのに三十分くらいかかった。
さっそくその光景を見て夏海がうんざりと呟く。
「やっぱ多いなー…」
まあ天気のいい休日だから仕方ない。このまま夏海の機嫌が悪くなる前に早く乗り物のチケットを買おうと思った時、冬馬が力のない声を出す。
「ねー、お昼ご飯食べようよー。お腹空いたー」
「着いたばっかだぞ」
「いいじゃーん。腹が減っては旅が出来ぬって言うじゃん」
「戦だ、戦。お前わざとか?本気か?」
夏海と冬馬の漫才?が落ち着いた所でハルが口を開く。
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