BEST FRIEND
昼休み、ハルは集めたプリントを職員室まで持って行っていたので少しだけ遅れて屋上に行った。
屋上には冬馬はおらず、夏海だけがフェンスの向こうに広がる景色を見ていた。
「あれ?冬馬は?」
ハルが声をかけると夏海は顔だけを振り向かせ、
「何か、新人勧誘の手伝いしなきゃなんなくなったからって、今日は来ない」
「そうなんだ…」
そう呟き、ハルは夏海の近くでお弁当を広げた。
マズイな。冬馬がいないとどう夏海と接すればいいのか分からない。午前中は夏海も普通で、いつものように授業で分からなかった所を丁寧に教えてくれたりしていた。やはり昨日の事については何も触れて来なかったけど、ハルは昨日の事でいっぱいだった。
屋上には冬馬はおらず、夏海だけがフェンスの向こうに広がる景色を見ていた。
「あれ?冬馬は?」
ハルが声をかけると夏海は顔だけを振り向かせ、
「何か、新人勧誘の手伝いしなきゃなんなくなったからって、今日は来ない」
「そうなんだ…」
そう呟き、ハルは夏海の近くでお弁当を広げた。
マズイな。冬馬がいないとどう夏海と接すればいいのか分からない。午前中は夏海も普通で、いつものように授業で分からなかった所を丁寧に教えてくれたりしていた。やはり昨日の事については何も触れて来なかったけど、ハルは昨日の事でいっぱいだった。