BEST FRIEND


翌日の昼休み、今日の屋上には冬馬だけだった。
「あれ?今日は冬馬だけ?」
冬馬はパンの袋をその辺に散らかし、新たなパンに手を付ける所だった。
「うん。夏海は誰かさんに呼ばれて行っちゃった」
「誰かさんって?」
「知らない人。多分一年生の子だと思うよ」
「何だろね?」
「ねー?知らない人には付いて行っちゃダメなのにねー」
「同じ学園の生徒だから大丈夫だと思うよ」
冬馬はたまに変な事言うけど、何か癒される。
「あー腹減ったー」
夏海がやって来た。
「呼び出し終わったのー?」
「ああ」
冬馬の返事に答え夏海もパンの袋を開け食べ始めた。
「何だったの?」
ハルが聞くと、夏海は当たり前のように答えた。
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