友達。
_放課後
「お~い。啓ちゃ~んっ」
振り返ると手を振って走ってくるらんがいた。
「な・・」
ズベッ
俺が「何?」って言う前にらんは勢いよく転んだ。
「わ、大丈夫か?!」
駆け寄ると
「あは、またやっちゃったあ~」
そういえばらんは、ちっこい頃からいろんなところで転んでたな。
「いいから、立って。」
「うん」
本当ならこんなことしたくないが・・
怪我してるらんを歩かせるわけにもいかず。
「はい、乗って。」
「えっ、えぇ~?!」
らんは驚いてるようだが・・
小さい頃ってゆーか小学生のときはよくしてやったろ~が・・。
「いいから。大丈夫だから。」
と必死に断るらん。
顔をみるとみるみる真っ赤に染まる・・。
それをみてつられて赤くなる俺。
「怪我、してんじゃん。乗れよ。」
俺が少し照れてるのを隠すように強く言うと
渋々、小さな声で、うん・・と聞こえた。

らんの家に着くと、おばさんが出てきた。
「あ~ら、またやっちゃったの?らん」
「うん~えへへ~でも啓ちゃんが一緒に来てくれた~」
「あらそう、啓ちゃん、どうもね。」
おばさんはニッコリ笑ってそうゆうと家の中へ去っていった。

「啓ちゃん、ありがとう。」と
らんがニコッと笑うとらんの顔が俺の顔のすぐ近くにきた。
ネクタイをひっぱられて、チュッと音を立てると
「そっ、それじゃあ!」
とらんは家の中へ入っていった・・。

ガールフレンド・・。
って何だあ?!

キスされた唇を指で触りながら
思いしった。
「あぁ、俺、らんのこと好きなんだ。」・・と。
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