隣の兄ちゃん
恋って?
いつもと変わらない日々。
それでもあたしは、毎日学校へ通っている。
そんなある日、
「ゆず~、今日の放課後ちょっと付き合ってくんねぇ?」
こうへいだ。
「う~ん、時間かかる?」
「かかんねぇと思う」
「分かったぁ。じゃあ放課後!」
はぁ。なんだろ…。
めんどくさいなぁ。
あたしは、下校を知らせるチャイムを聞きながらこうへいを待っていた。
すると後ろから、
「ごめん、遅くなった」
「別に大丈夫。で、何の用事?」
「あ~、えっと…」
さっさと言わないこうへいに、あたしは少し苛立った。
「なに~?」
「あのさぁ、おれ。・・・ゆずのこと好きなんだけど」
・・・は!?