隣の兄ちゃん
朝バッタリ会ったもんで、下に降りるまでずっと一緒。
こっちは眠いし、めんどくさいのに夜沢さんは容赦なく話しかけてくる。
「ゆずきちゃんって中学生?」
「はい、中学3年です」
「そっかぁ~。中3だったら受験あるなよなぁ」
「そうなんですよ~。今年は大変です」
「おー。じゃあがんばれ!受験生!」
…なんか夜沢さんって、先輩みたい。
年上って感じしないし…。
「ゆずきちゃん学校どっち?」
「あ、こっちです。けっこう南側にある…」
「じゃあおれもそっちだから乗せてく!」