Someday never comes...
「お母さんは、言ったもん。いつかまた2人一緒に暮らそうって。
悠くんだって、凛ちゃんだってまた笑って会えるって」
言ったもん。約束してくれたもん。
うわ言のように呟き続ける。
そうしないと、今まで見ないようにしていた傷が、どんどん痛みだしてしまいそうで。
崩れ落ちてしまいそうで。
「じゃあまたいつか、っていつ?」
「それ、は」
「なっちゃんはそうやって自分で逃げ道作ってんだよ。
いい加減、認めろよ」
「……」
「わかる?
自分の欲しいものはいつかじゃなくて今手を伸ばさなきゃ手に入らないんだよ。絶対にね」