タイトル未定
【一章】

両親の転勤

出会いと別れは紙一重。


そんな言葉、誰に聞いたのだろう。


空港で、ガラスにへばりついて両親が乗った飛行機が飛び去るのをジッと見つめる。

私の細い髪がワシャワシャとかき混ぜられて、それをやったお兄ちゃんを見上げた。


「あはは!そんな顔するな、たかが三年だろ?電話繋げてやっから、な?」


ホントにマザコン、ファザコンだな。


そう言って、俯く私を自分の体に押し付けた。



今日、私の両親が仕事のためイギリスへ立ちました。


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