タイトル未定


お父さんは怒る時、怒鳴るわけでもなければ、男のお兄ちゃんにも手をあげた事がないくらい、静かな人。

でも怒るの時はその静かさと、低い声が今でも何より怖いのだ。


「おい、一発目から小織を脅すなよ、ほら、もう怒られたって勘違いしてるぞ」


お兄ちゃんの笑いながらも言葉に、別に怒られたとは思ってないし!と言いたくなった。

でも、この人の前じゃ声出しちゃいけないような雰囲気………



それでもお兄ちゃんの背中に隠れなかったのは私なりのプライド。


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