タイトル未定
シーンと静かになって、冷たい空気がお兄ちゃんと疾風さんとの間に漂う中…
その空気に飛び込んだ勇気ある人は意外にも留守番のはずの健斗だった。
「疾風さん!俺の妹が小織さんに会いたいらしいんですが、小織さんお借りしていいですか?!」
健斗が玄関に立っていつもと同じニコニコしていた。
私がキョトンと健斗と疾風さんを一度ずつ見ると、疾風さんは私を見てから笑って頷いた。
「行って友達作ってこい、健斗の妹は小織と同い年のはずだ」
疾風さんの言葉に健斗はうんうんと首を上下に降った。