タイトル未定
あの頃はまだ良かったんだ。
小織は3才で、俺が10才。
幼かったから、まだよかった。
両親のいない間、隣の古島おばさんが俺達の世話を焼いてくれた。
おばさんは、夫と二人暮らしで、子供は独立して別の場所で暮らしているとゆう。
「いつもお母さんいなくて、淋しいでしょうに…こんなおばさんしか側いれなくてごめんねぇ」
両親と別れた後は、必ずそう言うおばさんの口癖。
小織は俺の手を握ってキョトンとしているし、俺は苦笑いを浮かべるしか出来ない。