タイトル未定
「母さん達もいねぇ、特に接点もない親戚がここに住む。小織(サオリ)が不安になるの、俺でも分かるよ」
特に小織は別にあるからなぁ
そう言い、冷蔵庫を開けて、サイダーのペットボトルを出すと、プシュッと蓋を開けた。
「それで、小織に一つの選択肢をやる」
サイダーを一口飲んだお兄ちゃんの言葉に、ん?とお兄ちゃんの顔を見上げる。
お兄ちゃんの顔は、なんだか、ニヤニヤ、のような……何か企んでるような笑いを浮かべていた。
私が悪い予感に、眉を寄せてしかめっ面をしてみせると、ぶはっと笑って首を振った。
「違う、小織にとって嫌な話でもない、リハビリにもいい」
~リハビリ~
その言葉に、ドクンと心臓が嫌の高鳴りを叩いた。