タイトル未定
深夜一時。
いつも夜更かしのお兄ちゃんがいつものようにリビングでTVを見てる後ろ姿を見つめて近寄った。
「決まったのか?」
お兄ちゃんは私に振り向く事なく、そう聞いてくる。
私は後ろ向きのお兄ちゃんが分かるわけないのに無言で頷いた。
でも、お兄ちゃんには分かるらしくて…
「どっちに行く?何度も言うが、どちらも誰も反対しないぞ」
『お兄ちゃんのとこにいるもん』
お兄ちゃんはちょっと可愛く言ってみた私を振り向いてニッと笑った。
「よし、明日荷造りすんぞ!」