タイトル未定
荷造りは意外と簡単に済んでしまった。
だって、元々私物少ない方だし?
そんなあっけらかんとして、女らしくない私をお兄ちゃんは眉を寄せて、
「女はメイク道具くらい持ってるもんだろ!だが厚化粧はくせぇから嫌いだけどな!」
そんな矛盾しているお兄ちゃんの考えにフンとソッポを向いて、郵便局で大きな荷物を送ってもらった。
お兄ちゃん曰く、送るほど距離はないらしいけど、お兄ちゃんの気分なんだって言っていた。
何の気分だってんだ。