タイトル未定

コンクリの家



私達は親戚に会わずに家を出た。


貴重品なんかを入れたバッグをぶら下げて、お兄ちゃんのバイクに股がる。


よくお兄ちゃんのバイクで遊びにいく私のために、お兄ちゃんの黒いヘルメットとは別の一回り小さめの白いヘルメットを私に被せた。ホントかどうか定かじゃないけどこの白いヘルメットは私専用で、お兄ちゃんは一度も私以外バイクの後ろに乗せた事がない、らしい。


これは後々、お兄ちゃんの友達から聞いた話だ。
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