『想いのカタチ』 (短編小説)
爪痕


4人の話はトントン拍子に纏まり、夏休みの真っ只中にして 本当に沖縄の地へと降り立った。南国の空気に触れ、テンションは一気に加速した。宿泊先のコテージに着いて荷物をおろすなり、さっそく4人は海へと向かった。白い砂浜と眩し過ぎる太陽に、今までの悩みや苦悩は一気に吹き飛んでいた。
気付けば辺りは闇にのまれ始めている。4人はコテージに戻ると夕食を作ることにした。小さなお風呂を沸かし、ダブルのベッドにごろ寝状態。佐野を避けるように、奈々沢の横へと潜り込んだ。

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