『想いのカタチ』 (短編小説)
軽く笑うと、武田はベッドに寝転んだ。
武田:「あぁ〜、つまんねぇ!…すっげーつまんねぇ…。誰も来ねぇし」
一ノ瀬:「…ホント。呼んでもないのに いっつも誰かいたから…(笑)」
武田:「…後悔は…してねぇんだろ?」
一ノ瀬:「してないよ。でも…悪い事…しちゃったよね(苦笑)」
武田:「そっか…」
一ノ瀬:「でも…何か…引っ掛かる事があって…」
武田:「引っ掛かる事?」
一ノ瀬:「ずっと同じ夢を見るの。最近は特に。“僕のお嫁さんになって”って…」
武田:「前から言ってたヤツか?」
一ノ瀬:「…うん…」
武田:「なぁ、ホントに覚えてねぇの?その事。」