『想いのカタチ』 (短編小説)

奈々沢と私は公園の中へと入っていった。小さなブランコも滑り台も砂場も…何も変わっていない。桜の木下にあるベンチに座り、懐かしい風景を眺めた。

奈々沢:「あそこのブランコの所で よく渡とケンカしたっけなぁ(笑)」
一ノ瀬:「覚えてる(笑)タケは必ず止めに入るのに、最後はいっつも奈々ちゃんとケンカになるんだよね(笑)」
奈々沢:「アイツは面白れぇヤツだよ(笑)」
一ノ瀬:「かくれんぼした時に奈々ちゃんが木に登ったのはズルだって本気で怒ってたよね(笑)」
奈々沢:「渡が必死で止めてくれたんだった(笑)」

馬鹿馬鹿しいけれど、とても愛しい記憶が次々と溢れてくる。思い出の中でも、やっぱり4人は一緒なのだ。



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