『想いのカタチ』 (短編小説)

奈々沢:「…(笑)…」
一ノ瀬:「…奈々ちゃんと2人だけで…結婚式ごっこまでしたのに…」
奈々沢:「…俺は…『ごっこ』のつもりじゃなかったけど…(笑)」
一ノ瀬:「…え…?」
奈々沢:「俺、早く大きくなりたかったんだ。蒼が俺のお嫁さんになってくれるって ずっと言ってくれてたから(笑)それなのに…あれだけ言ってて忘れるかよ、普通(苦笑)」
一ノ瀬:「…ゴメン(笑)」

奈々沢は少しだけ俯いたまま、小さく肩で息をした。
一ノ瀬:「…ずっと覚えててくれたんだね(笑)」
奈々沢:「…うるせぇな…(笑)」
一ノ瀬:「…ありがとう…」
奈々沢:「ったく、帰るぞ(笑)」

そう言うと 奈々沢は蒼の手を取った。



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