『想いのカタチ』 (短編小説)
意味
夕暮れが眩しい空の中、佐野と武田は並んで家路に着いた。公園の前で佐野の足が止まる。蒼と奈々沢が2人を待っていたからだ。佐野はそっと視線を落とした。
奈々沢:「よぉ、遅かったな」
武田:「なんだなんだ、2人揃って(笑)」
奈々沢:「な〜んかつまんねぇんだわ…お前が居なくて(笑)」
一ノ瀬:「アタシの部屋も、誰も来てくれないし…(笑)」
武田:「…だってよ?」
佐野:「…俺は…もう…」
一ノ瀬:「ねぇ渡、またいつもみたいに部屋に来てよ(笑)帰ってもつまんないよ」
佐野:「でも…」
一ノ瀬:「…アタシずっと曖昧で…渡のコト沢山傷付けて…本当にゴメン。でもね…ちゃんと思い出したの。あの夢のコト…ちゃんと思い出したの…」
武田:「マジか?」
一ノ瀬:「うん。奈々ちゃんとの約束、ちゃんと思い出した。」
佐野:「俺は…お前に酷いコト…」