『想いのカタチ』 (短編小説)
一ノ瀬:「あ、来てたんだ」
武田:「今日も図書館?」
一ノ瀬:「まぁね。って言うか、他に行く所ないの?」
武田:「ない♪」
一ノ瀬:「…ったく、彼女くらいいても良さそうなのに…」
奈々沢:「お前だって『オトコ』イナイじゃん(笑)」
18にもなって悲しい現実(いま)を生きている…。少し前まで武田には彼女がいたのだが、いつでも幼なじみを優先する事がきっかけでフラれてしまったのだった。彼曰く、『幼なじみを悪く言う奴は許さない』だそうだが…嬉しい反面、だいぶ複雑に思う。
武田:「渡は蒼に使われちゃってるの?」
佐野:「別にそんなんじゃないよ。俺も本が読みたいから 一緒してるだけだよ」
武田:「俺には活字の良さが解らねぇよ」