大好きな君へ
走って帰ろうと居たら、和也に肩を掴まれた。
掴まれた所だけが暖かい。



「ちょっ･･･離してよ!!」



思い切り手を振り払うと無我夢中で家に向かった。
和也があゆの事を引き止める事はなかった。



その事に何故か悲しくなる。





家に帰ると誰にも見つからないうちに顔を洗った。
鏡で何もなかった顔に戻ったのを確かめると、鞄を掴んで
自分の部屋に戻ろうとした時。

鞄から、小さなメモ用の紙が落ちた。




そういえば･･･。
今日、バイト中に和也に渡されたんだった。


和也のメアドと携帯の電話番号。





あの時、あゆのアドも教えたんだよね。




部屋に急いで戻って携帯を確かめた。
予想は当たって、和也からメールが来てた。




[今日、如何したんだ?]




もちろん、返事をする事をする事はなかった。
そのままベットに潜って眠りについた。






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