大好きな君へ
それから、あゆは和也を避けた。
別に避けた意味は無かった。


けど、何となく会うのが嫌だった。
会って気まずくなるのが嫌だった。






お昼休み。
ずっと一緒に居る香織と購買にパンを買いに行ってた。



「二人でパンとか珍しいよね!」



香織が言った。





「だね!今日は、皆寝坊してさあ・・・」




待っている間、くだらない事ばかり話していると、
急に財布を持ってないほうのあゆの手を誰かが掴んだ。

急に掴まれた事なんかどうでも。良かった。
問題は、掴まれた腕が凄く痛かったこと。

それに凄く腹がたって思わず・・・




「ったい!!何すんの!?」




短期なあゆは思いっきりしかめっ面で後ろを振り返った。
後ろには想像もしなかった人。



和也と、その横には洋。






「和也・・・」




「何怒ってるんだよ」




「怒ってな・・」




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