大好きな君へ
[どんな所がすきになったの?]

なんて聞かれても、分からない。
けど、唯一言える事は、[和也の優しさに惹かれた]かな?



どんな事があって、どんな所が好きになっていたなんて、意識もしてなかったもん。
本当に何時好きになったのか、分からない。けど、何時の間にか好きになっていた。






「・・・そんな中途半端な気持ち、あゆには要らないからっ」





そう言って音楽室から出ようとした。
あゆが立ち上がらないうちに、和也はあゆの腕を強く掴んだ。




「・・・まだ何かあるの?」




「中途半端だって、誰も言ってねえよ?最後まで聞けよ。」




言い終わるとあゆの腕を下に引っ張って、あゆをまた座らせた。




「ったい・・。」



たいして痛くないのに、わざわざ[痛い]って言う。





「あゆちゃんの事、初めて見たときから気になってた。


気になってたから声、かけた。」




それは、恋でもなかったら、好きでもない。
たんに気になっただけなんでしょ?それは恋じゃないよね?



でも、和也はあゆのそんな考えを吹き飛ばしてくれた。





「それで・・・あゆちゃんと話したり、一緒に帰ってたりするうちに


凄く好きになってた。」



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