大好きな君へ

友情

それから・・・あゆと和也は校舎が違っても一日に4回は必ず会ってた。
和也は部活をやっている。部活が無い時なんて滅多にないけど、
それでも、無い時は必ずあゆの教室まで迎えに来てくれる。

和也と帰るとき以外は香織と帰ってる。



そんな毎日が楽しくて仕方なかった。
あゆの心に足りなかった分を和也が埋めてくれるようで。



バイトはそのまま続けてる。
和也のことを優先して辞める事も考えたけど、和也が辞めなくて良いって言うから
辞めない事にした。




「あゆ、今日は和也君部活?」




「うん、そうだよ」




「じゃあ、一緒に買い物行かない?」




香織と買い物なんて久しぶりだった。




「良いよお!」




「じゃあ、そのまま行こうよ」




香織とあゆでバスに乗って、街まで買い物に行った。
あゆの住んでる所は都会じゃないから電車とかは使わない。

バスの方が乗り換えなくて楽だから街へ行く時はバスを利用してた。






「あたしねーマフラー買おうと思って!」



「あれ?持ってた事ないっ?」



去年の冬は毎日違うマフラーって言っていいほどマフラーを付けていた。




「ああ・・。あれね、飽きたから妹にあげちゃった!今の流行の色じゃないしー」


あゆは充分可愛いと思うんだけどな。
てゆうか、よくそんなに毎年何色も買えるお金持ってるよね、香織は。

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