大好きな君へ
「愛人契約。」



妙に落ち着いた声で香織は話す。




「知ってるけど・・・。そんなには・・」



「あたしね、それやってるんだ。」





は??それって愛人?




「で・・・・?」





「どっかの病院の院長してる人とやってる。それで、体も売ってる。」




「うん・・」




「あゆは・・こんなあたし、如何思う?」




如何って・・・。
香織のやってる仕事を聞いたのは初めてだよ?

あゆ・・香織に何も聞いてないよ?




「如何って聞かれても・・。」




あゆの素直な考えは・・・。
分かんない。考えたくもない。




まだ、あゆは処女で、悪い事も、汚れも知らないあゆは当たり前のように
香織を[汚い]って思ってしまう。


でも、そんな事をせっかく打ち明けてくれた香織に言いたくない。




慣れてる人には、[汚い]って思うあゆの事をおかしいって思うよね。
けど・・あゆは慣れてない。


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