大好きな君へ
「…朝比奈あゆです。学校は…F高ですけど…」




和也は大げさなくらいに驚いた顔をして言った。




「馬路!?学校一緒なんですけど!!」




その言葉にあゆも驚いた。
普段回りを気にしないせいなのかな??

和也を見たのは初めてだった。

二年間も同じ学校に行ってるのに。
F高は、生徒数が市で一番多いから校舎も離れている
クラスがあるからかな??

あゆは南側だけど、和也は何処なのかな?




「俺、森田和也って言うんだ。」



やっぱり名前、和也って言うんだ。
和也は続けてこう言った。




「俺の事、和也で良いから!!んで、何処の校舎なん?」




「南・・・」



まだ言い終わらないうちに和也は口を開いた。




「あー!!だからか!初対面なのは。俺、あゆちゃんと校舎違うから!」




隣の和也の友達が口を開いた。




「俺、洋って言うんだ!こいつのダチ。つか、そろそろ頼んでも良い?」




「あ…はい、どうぞ。」




< 4 / 22 >

この作品をシェア

pagetop