恋の唄。 ―君へ、、、好きだよ。―
人魚姫
好きなの。

あなたが、

大好きなの。


だけどね、

「好き。」っていう一言が、

私は伝えられないの―。


あなたを好きでいる代わりに、

私の気持ちを、声を、

閉じ込めてしまったから―。


あなたは私と違う人間で、

あなたの傍にいることは出来ないから、

私は見ているだけしか出来ないの。


好きだよ。

あなたが大好きだよ。


だから、だから、

少しでもこっちを向いて?


私の気持ちに、声に気付いて?


「あなたが好きです。」

そう伝えられる日が来るのなら、

私は・・・


あなたと同じ、人間になれるかな?


人魚姫の涙は、

泡になってくれるかな??


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