嘘つきな魔法使い


でもミルはまだまだ半人前の魔女。


というより、まだ魔女にすらなっていない。魔女候補生だ。



魔法学校に通っている友達の【リン】に少し魔法を習ったくらいで、魔法もまともに使えない。



さっきも、少し魔法を使っただけで息切れを起こしてしまった。


魔法は、簡単そうに見えて実はかなりの体力を使うものだ。



慣れるまでにはかなりの時間がかかる。



「……早く立派な魔女になってママに会いたいなぁ……」



ミルは壁にもたりかかり、「はぁ…」と小さく溜息をついた。



< 3 / 4 >

この作品をシェア

pagetop