Long Road

「じゃあ、遠慮なく隣座らせてもらうよ。僕の名前は、イ・シオン。よろしく。」

「わたしはタチバナ・ソウカ。ソウカです。」

「新婦側にいたよね?友達?」

「はい、新婦は、学生時代の大切な友人なんです。シオンさんは新郎側?」

「シオンでいいよ。敬語もいらない。そうなんだ。彼とは仕事仲間なんだ。とっとも尊敬している。えっと、君は東洋人だよね。

失礼だけど、出身は?」

「日本です。」

「そっか。僕は韓国なんだ。だから、ちょっと英語には自信なくて・・・。

僕の英語通じてる?」

「大丈夫ですよ。とっとも上手。こちらに暮らしていんですか?」

「うーん・・・、そこまで言われると恥ずかしいな。仕事ではよく来るけどね。

ベースは韓国なんだ。君は?」

「わたしは、学生時代の4年間、こっちに暮らしてました。今は日本です。」

「日本には仕事でよく行ってるよ。韓国からだったらすぐだしね。

今度、来日するとき、案内してほしいな。地元の人に。」
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