Long Road
軽い朝食をとって、今日はニューヨークへ移動。
せっかくだから、大学時代、お世話になった教授に会う予定にしていた。
この国で一番別れ難かった人。
そして、わたしの一番尊敬する人。
最後の最後まで、わたしを気遣ってくれていて、
そして、それは今でも変わらない。
空港には早めに着いた。
テロ対策のセキュリティーチェックが厳重で時間がかかると聞いていたからだ。
覚悟していたものの、予想以上の長蛇の列にげんなりして、待ち時間に疲れてしまった。
「SOKA!」
その時、突然、自分の名前が呼ばれてどきりとした。
振り返ると、さらに驚いたこととに、昨夜の彼が隣の列から手を振っていた。