Long Road
キャシーは、微笑みを浮かべたまま、

わたしの腕を組んできた。

思いやり溢れる彼女の行動は、やっぱり彼女のまま。

「キャシー、そのドレス、素敵。」

「ふふ、ありがと。あんたも、とってもキュートよ。

今日は、めでたい日だから、いっぱい飲まなきゃね。」

「相変わらずだね。ジェシカのお相手に会えるの、楽しみ。」

「私はもう何度も会ってるよ。とってもいい人。

映画製作会社のお偉いさんかなんかで、今日は芸能人も来るんだって。

実はそれも楽しみだったりして。」

「なんだか、凄そう。

でもあんまり芸能人とかって知らないんだよね。

トム・クルーズくらい?。でもまあ、まさかね。」

肩をすくめた。

こういうジェスチャー自体が久しぶりで懐かしい。

間違いなく、ここはアメリカなんだなあと思わせる。




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