Long Road
「・・・いくつなんですか?」
「敬語やめたら教えるけど?」
からかう様な物言いに、ちょっとむっとして、ため口をきいてみた。
「・・・いくつ?」
「27歳だよ。君は?いや・・・レディーに年齢聞くのは失礼だな。よし、今から言うのが当たってたら、YESと言ってよ。」
「いいけど・・・。」
「20歳。」
「!!・・・どうして知ってるの?」
「くっくっく・・カンだよ。そんな、顔しない。せっかくの可愛い顔が台無しだよ?」
柔らかく微笑む。すべてが、彼のペースで、なんだか、とっても悔しい。
そう、なにもかも、一枚な会話で、まるで・・・お兄ちゃんがいたら、こんな感じかなって思う。
「心配だなあ。君はスキだらけだ。」
「・・・どこが!?」
「全部。あ、ほら熱いうちに食べてよ。ここのメインはどれもとっての美味しいんだ。」
そういうかと思うと、突然、口元に彼の手が伸びてくる。
「・・・!!」
親指で口元を軽く拭われ、そのまま、指をぺろりと舐める。
その動作があまりにも、自然で、でも色気がって、自分の顔が赤らむのを感じた。
「ほら、スキだらけだ。」