Clear.




「 酷い怪我ね、痛いでしょう? 」


「 ・・・・あ 」



・・・・声が。




「 声、掠れて出せないんでしょう?
  大丈夫。無理しないでね 」





そう言って あたしの服を脱がせると
全身の痣や傷を見て驚いたのか
女の人は黙り込んでしまった。






「 ・・・・ちょっと沁みるわよ? 」



「 ・・・ッん! 」






痛みを堪えて噛み締めた唇の
隙間から漏れる”変な声”。





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