Clear.

好き





─────それは、清々しい日曜の朝に。





ヴヴヴ・・ヴヴ




「 龍弥・・うるさい・・・ 」




あたしの耳元で止まないバイブ音。
彼はあたしみたいに人によって
着信音を変えたりはしないから
誰がかけてもバイブ音。





「 あ~~っもう! 」




低血圧はあたしも同じなのに
どうして携帯をあたしの耳元に置くの!?




「 もしもしっ 」




痺れを切らして”どうせ海くん”と
勢いで通話ボタンを押してしまった。







< 235 / 281 >

この作品をシェア

pagetop